主な内容
・巻頭言
「建設現場のさらなる安全と
効率化を目指して」
㈱ホーシン 代表取締役 中尾 拓司 氏
・令和5年定時総会開催
・事業者の行う健康管理
・2023年度仮設機材の景気動向に関する
アンケート調査について
・Two steps forward, One step back
「チャンスは備えあるところ
に訪れる(前編)」
㈱ピカ コーポレイション 李 佳嶸 氏
《今月の表紙~火災事故からの再建足場》
<東阪工業株式会社 行本 努 氏 執筆>
写真は2019年4月、仮設工業会主催による欧州仮設機材事情視察に参加した際に、スイスのチューリッヒで撮影したものです。建物は火災事故に見舞われ、未だ煤のにおいが立ち込めていましたが、再建に向けての強い意志を感じさせる力強い足場が建ち上がっていました。歩道部分には構台が設置されており、その上に足場が組み立てられています。足場は支柱と横架材が溶接されたメインフレームに、手すり及び中桟をくさび接合する日本では見ないタイプの構造でした。さらに特筆すべきは、躯体から十分な壁つなぎをとることが難しいため、座屈防止のために縦梁枠を用いて支柱が補強されていました。工事完了後、足場は撤去されますが、私はこの時見た足場を忘れることはないでしょう。